髪がまっすぐになるトリートメント⁉︎〜そんな都合のいい話はない〜

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こんにちは!ケアリストの直井晶子(@ak1k0_7)です。

https://twitter.com/ak1k0_7/status/973715650353930240

ストレートトリートメントみたいなメニュー、聞いたことはありませんか?

この記事ではその実態についてご説明していきます。

トリートメントをしながら髪がストレートになる?

ようはそういうメニューらしいです。

髪がつやつやになる上に綺麗なストレートになるなんてくせ毛の方からしたらそんなに嬉しいことはありませんよね。

でもそれが当たり前のメニューになっていないのにももちろんわけがあります。

結論から言ってしまうと、

・髪が傷む
・ストレートになるがまたすぐ元に戻る

と言う、ストレート力もトリートメント力も少ない、結果髪に悪いんじゃない?と思ってしまうようなメニューだったのです。

どんな薬?

どんどん結論から遡っていきましょう。

トリートメントを謳っているのに髪が傷む。

ストレートを謳ってるのに元に戻る。

ということは、トリートメントでもなければ縮毛矯正でもないのです。

ズバリ、その薬は【薄めた縮毛矯正】の薬なんです。

なのに縮毛矯正ではないとはどういうことなのか?

どんな薬でもそうですが、『◯◯の成分が◯%以上で〜』というように濃度規定があります。
同じ成分なのに化粧品・医薬部外品・医薬品など様々なものに分類されるのはそのためです。

つまり、その濃度に達していれば縮毛矯正の薬と言えますし、その濃度に達していなければ縮毛矯正とは言わないのです。

ストレートトリートメントの実態は
縮毛矯正の薬剤を薄めたものにトリートメントのコーティング剤を加えたもの

という認識であらかた間違いはないです。

どっちつかずなお薬なんですね。

傷むし伸びないし
縮毛矯正でもトリートメントでもないこの薬ではその場は良くともすぐに質感が悪くなる

どうして時間とともにダメになるの?

トリートメントは言わずもがな、基本的に髪の表面をコーティングし、保護しているだけのものですので時間が経てば剝がれ落ち、元の質感に戻ります。

しかし、この場合は混ぜているような状態のためトリートメント効果もほどほど、といったところです。

他が1ヶ月持つところ、1〜2週間なんてこともあります。

また、縮毛矯正では薬もそれなりのパワーが必要です。

かけた直後にはまっすぐになっているかもしれませんが、切りきれていない結合が戻ろうとする力により、また元の状態に戻ってしまいます。

どっちつかずの薬だから…
一見聞こえはいいですが、どっちつかずが故に効果は長持ちしません。

どうして傷むの?

大前提として、縮毛矯正は傷む施術です。

まっすぐになり、光が綺麗に反射しますし手触りもサラサラつやつやになるので綺麗になったように感じますが、厳密に言えばダメージは確実に負っているのです。
つまり、たとえ薄めようが縮毛矯正の薬を塗っている時点でダメージはあります。

しかし、この場合の傷む原因はもっと別のところにあります。

上記にありますが、効果は長持ちしないのです。

すると、また同じところへ同じストレートトリートメントをしますよね?

どんどんダメージだけが上乗せされていく状態です。

一回のダメージはさほど大きくないかもしれませんが、『塵も積もれば山となる』です。
同じところへ何度も何度も小さいダメージを負わせていけばいずれそれは大きなダメージになります。

トリートメントなんだから綺麗になるよね?と思って何度もやったのに結果としてはそれが逆効果に。

ダメージの原因だったなんてこともあるのです。

悲しいことですが、美容師側に知識がなく、説明不十分がためにそのしわ寄せがお客様へ行ってしまう事例の1つです。

髪をまっすぐにする技術は色々なことが絡み合っているので、そんなに簡単な施術ではありません。
トリートメントと縮毛矯正(ストレートパーマ)は別物。ダメージを負うものとケアするもの。同時には叶わないのです。

繰返す施術は髪を傷める
ストレートトリートメントに限った話ではありませんが、同じところへ何度も施術を繰り返すのはダメージを重ねているのと同じことなのでハイダメージになり得ます。

同時にはできない

そもそも、縮毛矯正(ストレートパーマ)は少なからず髪にダメージを与える施術です。

そしてトリートメントは髪をダメージから守ろうとする施術です。

それを同時にするということはどういうことかというと、
iPhoneが傷付かないようにガラスコーティングをしている最中に床に思いっきり叩きつけているようなイメージです。
うん、例えがよく分からないw

保護しようとしているにも関わらず、壊そうとする。矛盾が働いています。

まっすぐになることと綺麗になることは似て非なり、同じことではないのです。

髪をまっすぐにするということの裏にはダメージというデメリットがあります。もちろん、それをいかに小さく抑えるかは美容師の腕次第なわけですが。

縮毛矯正は縮毛矯正。トリートメントはトリートメント

縮毛矯正をトリートメントと誤解されている方もいらっしゃいますが、実際には全くの別物です。

まっすぐになって綺麗に見えることと、ダメージとは別なのです。

髪を綺麗にするためにはどんな施術が自分には必要なのか、
どんな悩みがあって、どうなりたいのか、
ちゃんと自分を担当してくれる美容師さんと相談して、自分にあった施術を選んでもらってくださいね!

 

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