ヘアカラーの種類とメリット・デメリット

こんにちは!ケアリストの直井晶子(@ak1k0_7)です。

カラー剤の種類とメリット・デメリット

一口にカラー剤と言っても様々なものがありますが、どんな種類があるかご存知ですか?
今日はそれぞれの用途とその作用、メリット・デメリットをご紹介していきます。

まずは様々なカラー剤をご紹介

細かく見ていくと他にもたくさんありますが、主だったカラー剤はこちら。

カラー剤の種類
・ブリーチ(脱色剤)

・永久染毛剤

・半永久染毛料

・一時染毛料

注目したいのは一番最後の一文字!

“剤” or “料”

“剤” とつくものは医薬部外品に、
“料” となっているものは化粧品に分類されます。
分類についてはまた別の記事で詳しく書いていきます。

では、それぞれについて詳しく見ていきます。

ブリーチ(脱色剤)

 

用途

カラーの下準備などで、カラーをする前にベースの色(髪色)を明るくする目的で使用されます。

作用

毛髪内部のメラニン色素や人工の(カラーなどによる)色素を壊し、髪を明るくします。

この時、ブリーチ剤では色素を壊すのみの役割しか果たさないため発色をすることはありません。

メリット・デメリット

メリット
・ハイトーンカラーや外国人風の透明感のある髪色が実現できるようになる

・限りなく希望に近い髪色が実現できるようになる

・その後のカラーが綺麗に発色するようになる

デメリット
・髪がパサつくようになる

・髪が広がりやすくなる

・褪色(色落ち)しやすくなる・気になる

・プリンが目立つ(根元の伸びた部分)

ブリーチをすることにより、髪色が明るくなるため、その後のカラーで色が綺麗に発色します。

黒などの暗い色の画用紙よりも白などの明るい画用紙に絵を描いた方が色の識別がしやすいとの同じ原理です。

元々あるメラニン色素を壊すため、カラーの邪魔となるものが少なくなり、希望の色に限りなく近い色を再現できるようになります。髪色を明るくすればするほど再現性は高くなり、ハイトーンカラーも可能になります。

また、元の髪色が明るくなることにより、光の反射率が変わるため、黒髪にカラーをするときと比べ、透明感が増したように感じます。

 

しかし、毛髪内部の組織を破壊しているためダメージも大きく、パサつきや広がりが出てきます。

そのためストレートアイロンやカールアイロンによる毎日のセットが欠かせなくなります。

また、ダメージが大きすぎる場合は縮毛矯正やパーマがとれてしまったり、かからなくなってしまうので注意が必要です。

 

永久染毛剤

一般的によく用いられるカラー剤です。カラーと言われればこれをイメージする方が多いと思います。

用途

一般的なカラー。毛髪内部へ色素を入れて発色させます。

作用

永久染毛剤だけでも黒髪に染まるように、若干のブリーチが入っています。
髪色を少し明るくしてから、そこへ色素を入れて発色させます。

薬剤を毛髪内部へ浸透させ、内部で化学反応を起こし発色します。

メリット・デメリット

メリット
・黒髪にも染まる

・長期的に色を楽しむことができる

・色の種類が多い

デメリット

・少しづつではあるが、毎回ダメージを負う

多少のブリーチ剤が入っているので、黒髪にも染まるというメリットの反面、多少のダメージも負うことになってしまいます。

その為、1回では微々たるものだとしてもダメージは蓄積されるので、同じ部分へ繰り返せばハイダメージの原因にもなってしまいます。ダメージが大きくなれば褪色も早くなってしまうので、ブリーチをせずとも、ハイトーンカラーや短期スパンでのカラーチェンジはオススメしません。

 

半永久染毛料

マニキュアやカラートリートメントなど

用途

低ダメージで髪に色をつけます

作用

髪表面へ、イオン結合により色素を結合させ発色します。(コーティングに近いイメージ)

メリット・デメリット

メリット
・カラーによるダメージがかなり少ない

・原色に近い色を楽しむことができる

デメリット
・黒髪には染まらない(色が識別し難い)

・色落ちが早い

・ブリーチなど、一度髪色を明るくする必要がある

・元の髪のダメージが大き過ぎる場合、色が抜けにくなり、変な色になりがち

髪の表面へ作用するため、これによるダメージは低いのが特徴ですが、黒髪では色がわからないため、先にブリーチ、もしくは永久染毛剤でベースの色を明るくする必要があります。
黒画用紙の上にカラーフィルムを乗せても色がわからないのと同じです。

そのため、結果的にはダメージ0ではありません。

永久染毛剤と違い、内部への作用はないため、色持ちは悪いです。しかし、ダメージが大き過ぎる場合は完全に色が抜けきらず次のカラーの邪魔になってしまう場合もあります。

ただ、使い方としては毛先のみブリーチをしてそこだけ気分でカラーを変える、という使い方が一般的だと思います。
最近は永久染毛剤でもかなり発色がよく原色に近い色が増えたためファッションカラーとしての出番はいっときに比べかなり少なくなったように思います。

 

一時染毛料

ヘアカラーズプレーなど、洗えば色が落ちるもの

用途

1日だけの、シャンプーで落ちるヘアカラー

作用

顔料を髪表面へ付着させます。

メリット・デメリット

メリット
・1日だけの派手なカラーができる

・その日限りの黒染めが可能

・ダメージしない

・デザイン性に富む

・種類が豊富なので用途に合わせて使いやすい

・ちょっとした白髪隠し

デメリット
・雨や、汗で色落ちする

・髪から肌や衣服などへ色移りしやすい

・綺麗に染めるのはかなり難しい

黒板へチョークで字を書くようにただ表面へ色を乗せているだけなのでよくも悪くも1日で落ちるのが最大の特徴です。その為もちろんダメージはありません。

また、表面へ付着しているだけなので水分、摩擦に弱く色落ち、色移りしやすいので、ダウンスタイルには不向きです。

 

スプレータイプ、チョークタイプ、マスカラタイプなど、様々な種類があるため使い分けがしやすく、多種多様なデザインの実現が可能。ただ、全体的にカラーをする場合はそれなりに手間と時間がかかります。

もちろん明るい髪へ使用する方が綺麗に発色しますが、黒髪にも使用できます。

 

カラーをする目的と “その後” を考える

もちろんそれは美容師さんの役目ですが、カラーチェンジ含めたイメージチェンジをするときにはとにかく目的を考える、伝えることが大切です。

例えば、学生だと『夏休みだけ髪を派手にしたい』と言う声をよく聞きます。

派手にするのは簡単です。ブリーチでも永久染毛剤によるカラーでも明るくすることはできます。

しかし、学生の場合なら休みが明ければ比較的暗い色、もしくは黒に戻す必要があったりします。

その場合、ブリーチをしてしまうと後がとんでもなく大変です。

プールへ行くのに明るい髪で行きたい!と言われてしまえばカラーをするほか方法はありませんが、お祭りに行くだけなら一時染毛料でも対応できます。

 

考えるべきこと

まずは何故カラーをしたいのかを考えます。

次に髪色、雰囲気を考えます。

そしてその期間を考えます。

期間が終わった時、次はどうしなければならないのかまで考えます。

最後にダメージした髪を扱えるがどうかを考えます。

そのカラーにする期間

数日だけ、など期間が短いのであればやはり面倒ですが一時染毛料でデザインすることをオススメします。数日のために2回分のカラー料金、ダメージは惜しいと思います。

逆に、1か月程度であれば普通にカラーをしてしまうべきだと思いますがブリーチはオススメしません。全体をブリーチした場合、ショートでも1,2年、ロングでは5,6年、ブリーチをした部分が残ってきます。その間、毎日セットやケアに時間をかけれるのか、と問われると1ヶ月の代償があまりにも大きいなと私は感じます。

次はどうするのか

特に規則、規制はなく自由なのであればどんなにしてもいいとは思います(もちろん他の要素も合わせて考える必要がありますが)。

しかし、次にしたいスタイル、しなければならない規則があるのであれば、そこへ戻せるのか、戻して維持できるのか、まで考慮する必要があります。

例えば、のちにバッサリ毛先を切る予定があれば、毛先はブリーチして、ハイトーンカラーにしてしまってもどうせ切る部分なのでのちのスタイルへの影響は少ないですよね!

その場合は、どこまで切るか、が鍵を握ります!

ダメージと上手な付き合い方ができるか

まず、私のようなズボラには不向きなのでハイダメージを被るようなカラーは絶対オススメしません。

ハイダメージの髪は毎日アイロンなどでしっかりとセットする必要があります。

どんなに染めたてが綺麗であろうとダメージはしています。ダメージをしていれば広がるしボサボサになりやすくなります。そうすると、どんなに色が綺麗でも髪は汚く見えてしまいます。それでは意味がないですよね。

また、上記にもありますが、女性は特に、その髪と長い付き合いになりますから、よくよく考えてみてください。

 

まとめ

長くなりましたが…

カラー剤にはこんな感じでいろいろな種類があります。

それぞれに向き不向きのカラーがあり、向き不向きな人もいます。

自分は髪とどう付き合っていきたいのかを考えるとスタイルはぐっと決まりやすくなりますよ♪

 

それではっ!