【縮毛矯正】ハイダメージ毛への縮毛矯正

 

こんにちは!ケアリストの直井晶子です!

縮毛矯正のモデルさんがご来店くださいました。

『縮毛矯正をしたいけど…
ハイトーンたくさんしてきちゃったので毛先やばいです!』

と言ってご来店くださった、美容学生の男の子。

モデルさんとして募集していたところへご連絡をいただきました。

まずはBefore,After

ブリーチ3回、毎月全頭カラー

Beforeの写真がFlowersでシャンプーをした後なのでわかりにくいかもしれませんが、毛先がボロッボロです。

特に酷い毛先はブリーチを3回、他の部分もブリーチ2回やそれに加えて全体カラーを毎月繰り返している。とのことです。

よく見ると、毛先が縮れているのがわかるとおもいます。

やはり、ブリーチを3回しているだけあって、指は全く通りません。

ゆっくりと、時間をかけて丁寧に梳かしていきました。

元のポテンシャルが高いようで、根元の方はカラーをたくさん繰り返している割には思っていたよりも丈夫だな、というイメージ。

でもハイダメージなことに変わりありません。

美容学生ということで、ヘアショーのモデルなどもしてきたそうです。ヘアショーでは一般的には考えられないようなかなり派手な髪色にしたりするのでダメージは相当なものです。

本来なら絶対、行わない

本来であれば縮毛矯正はお断りする髪の状態です。

まず、毛先に関しては薬をつけただけで溶けてしまう可能性が考えられるほど痛んでいます。

また、中間部分に関しても、癖に対してダメージが大き過ぎるため、リスクが大きいからです。

しかし、今回は『最悪ショートにするので!溶けても大丈夫です!かけてください!』と思い切ったことを言ってくださったのでトライさせていただきました。

After

心のなかで全力のガッツポーズをするほどの喜びです。

でもやっぱりハイダメージ毛に縮毛矯正はかけたくない…

 

縮毛矯正のリスク

縮毛矯正は実はとてもダメージの伴う施術です。

一見綺麗になったように見えるのですが、ダメージは必ずついて回るという落とし穴があるのです。

縮毛矯正の薬剤

縮毛矯正では毛髪内部の結合を切り、形成し直したところで再結合をすることで真っ直ぐにしています。

毛髪内部の結合を切るための薬剤は、簡単に言ってしまえば髪の内部の組織を破壊するお薬になります。

形状を変えるということは、それだけ薬剤のパワーが必要だということです。

つまり、ストレートになり、一見綺麗に見える髪でもダメージは確実に負っているのです。

縮毛矯正とブリーチ

そのダメージがどれほどのものかというと、ブリーチに匹敵するといわれています。

ただ、縮毛矯正のダメージはピンキリで、技術のある人ほど低ダメージで施術することが可能です。

つまり、ブリーチをした髪に縮毛矯正をかけるということは、ブリーチを2回しているのと同じことです。

そう考えるとなかなかに恐ろしいですよね?

どちらの施術もそのくらいダメージを負ってしまうので、相性は最悪です。

たとえ施術した日は良かったとしても、後日ビビってしまったり、縮毛矯正が取れてしまったりしやすいです。

どちらか片方は諦めるべき

上にある通り、本来ならお断りする状況でした。

そのくらいリスクの高いものですので、お客様にはせめてどちらか片方は諦めて頂きたいのが本音です。

カラーも、縮毛矯正も、綺麗にするためにお金を出してまでしているのに、ダメージを負って泣く泣く切らなければならないようなことは極力避けたいからです。

 

強制力はもちろんありませんが、最悪の事態を考えればやはりどちらか片方にすべきだと思います。

髪はひとそれぞれ

今回はブリーチ毛にもなんとか縮毛矯正をかけることができましたが、髪はひとそれぞれです。

誰かが大丈夫だったからといって、自分も同じ施術ができるわけではありません。

自分の髪について、美容師さんとよく相談して無理のないスタイルを選んでいけるといいですね。